チラーの基礎知識¶
配管¶
配管形式は、 ホース 、 金属配管 がある.
材質は、 樹脂 、 金属 がある.
継手¶
チラー便覧(アピステ社) 参照
バルブ¶
チラー便覧(アピステ社) 参照
主要なバルブ¶
例えば、以下がある.
グローブバルブ
ボールバルブ
ゲートバルブ
バタフライバルブ
使い分け
流量調整が可能だが圧損が大きい「グローブバルブ」「バタフライバルブ」
流量調整は不可だが圧損が小さい「ボールバルブ」「ゲートバルブ」
その他のバルブ¶
用途によって様々なバルブがある.例えば、以下がある.
三方バルブ
チャックバルブ(逆止弁)
フートバルブ(吸込口逆止弁)
エア抜きバルブ
リリーフバルブ(安全弁)
ポンプ¶
チラー便覧(アピステ社) 参照
性能¶
流量(L/min)
全揚程(m)
出力(kW)
ポンプ効率(%)
種類¶
大別して、非容積式・容積式があり、更に機構によって細分化される.
非容積式は送り出す容積が一定ではない、容積式は送り出す容積が一定となるポンプ
非容積式は、負圧を作って吸込みすることができない(流体を蹴ってエネルギーを与えるだけ)
容積式は、内部流路の体積が一定で、連続の式に従って、回転数に応じた体積が入ってくる.
非容積式ポンプ¶
遠心ポンプ (軸方向→周方向)
渦巻ポンプ
タービンポンプ
プロペラポンプ (軸方向→周方向)
軸流ポンプ
斜流ポンプ
粘性ポンプ (周方向→周方向)
カスケードポンプ
括弧内は流体の流れの方向を示している.基本的に、モータがどの方向に流体を押すか、が異なる.
周方向→軸方向がないが、これは遠心ポンプの逆回転に相当する.
容積式ポンプ¶
往復動ポンプ
プランジャーポンプ
ダイヤフラムポンプ
回転ポンプ
スクリュー・ギヤポンプ
ベーンポンプ
取り扱い時の注意¶
ドライ運転(空運転)
エア噛み
キャビテーション
ウォーターハンマー(水撃)
軸シール漏れ
熱交換器¶
種類¶
液体→気体
空冷ラジエータ(空冷熱交換器)
ファンコイルユニット
液体→液体
ブレージングプレート
ガスケットプレート
シェル&チューブ熱交換器
浸漬型熱交換器
ジャケットタンク
液体→気体の2種の違いは、高温側が液体なのか、気体側なのか(ラジエータ:高温液体→熱捨て、ファンコイルユニット:低温液体→空気を冷却)
熱交換量の計算式
ここで、 は熱交換量[kW]、 は熱容量[kJ/K]、 は温度差[K]、 は時間[s]、 は流体の重量[kg]、 は流体の比熱[kJ/(kg K)]、 は流体の密度[kg/m3]、 は流体の体積[m3]、 は流体の流速[m3/s] である.
熱交換器の設計¶
満たすべきは、1次側の熱交換量と、2次側の熱交換量が一致すること.つまり、
これを満たすような熱交換器の仕様は、日阪製作所のウェブシミュレータで決定してもらうことができる. (https://www.hisaka-ex.com/simulator/web/index.php)
例えば、コンベンショナルな熱交換器として、 ロウ付け式、SUS316製、銅ろうづけ、流体-流体を選択し、高温側(2次側)の入口温度・出口温度、流量を指定し、 低温側(1次側)の入口温度、出口温度を指定すれば、低温側の流量を可変し(空欄)、所望の熱交換器を得ることができる.圧力損失欄は、許容する圧力損失の値があれば、入力すると、この値以下となるような熱交換器を提示してくれる.