請求項の書き方

請求項とは

Note

"請求項は、発明する技術について記述し、特許として権利化する請求範囲を定義する特許の構成要素のひとつ.請求項にて、特許の権利化範囲を明確に示すことにより、他者による権利侵害を防ぐ." by chatGPT and N.K.

基本請求項を書く際のテンプレ

(例1) 特開2021-144896 [1] (要約と請求項)

  • 【請求項1】

高電圧が印加されると共に開口部が形成された第1電極を収容する第1真空容器と、

開口部が形成された第2電極を収容する第2真空容器と、

前記第1電極または前記第1真空容器と前記第2電極または前記第2真空容器との間に配置され、絶縁素材で形成された絶縁部材とを有し、

前記第1電極及び前記第2電極のそれぞれの前記開口部を通してイオンビームを引き出すイオン源装置であって、

前記第1電極及び前記第2電極と前記絶縁部材との間に、前記絶縁部材を内側から覆う保護部材が配置され、

この保護部材が、可動機構により前記第1電極に対して移動可能に構成されたことを特徴とするイオン源装置。

書き方の例(A)

xxxと、

yyyと、

zzzと、を備えるAAAであって

PPPと、

QQQと、

RRRと、を備えることを特徴とするAAA.

書き方の例(B)

xxxと、

yyyと、

zzzを備え、

yyyが、xxxとzzzの間に配置されることを特徴とするAAAであって、

PPPと、

QQQと、を備え、

PPPはQQQに対して移動可能に構成し、

RRRをPPPとQQQの間を移動可能として構成されたことを特徴とするAAA.

従属項の着眼点リスト

従属項とは

Note

従属項は、請求項に紐づいて、詳細な条件や具体的構成を定義する. 従属項は、請求項に含まれる要素を引用しつつ、特許の発明内容をより詳細に説明するととともに、追加の条件や要素について規定する. 1つの請求項に対して、複数の従属項をつけることができる. 従属項を記載することで、基本請求項の請求範囲全てが権利化されなかった場合にも、特定の条件下に限定して、権利化できる場合がある.

従属項の書き方

  • 基本の書き方

    請求項1に記載の金属精錬装置のうち、
    
    前記原料が、鉄、銅、銀、金、白金、またはこれら元素を含む合金、またはこれら元素を含む化合物、またはこれら元素を含む混合物、
    
    であることを特徴とする、金属精錬装置.
    
  • 基本請求項をひいて、「請求項1に記載の〇〇のうち、△△を特徴とする、〇〇.」

従属項の拡げ方リスト

  • 適用材料の具体化

    前記原料が、鉄、銅、銀、金、白金、またはこれら元素を含む合金、またはこれら元素を含む化合物、またはこれら元素を含む混合物である、金属精錬装置.
    
  • 使用器具の具体化

    前記光センサとして、フォトダイオードまたは光電子増倍管を使用することを特徴とする、請求項1に記載のペット見守り装置.
    
  • 数値限定

    前記中性子のエネルギーが、0.001 eV から 50 eV であることを特徴とする、中性子検出器.
    
  • パラメータ等の限定

    前記第2波長域は、赤外線の波長域であり、
    
    前記第1波長域は、前記第2波長域の前記赤外線と異なる波長域の赤外線である、請求項10に記載のレーザ照射装置.
    
  • 制御部の記載

    被検体に向けてX線を照射するX線照射部と、
    
    前記被検体の呼吸信号に基づき、前記X線の照射タイミングを判断し前記X線照射部に制御信号を送る制御部と、
    
    を備えるX線照射装置.
    
  • 制御方法の規定

    X線の透過信号強度を測定する工程と、
    
    照射対象の材質と前記透過信号強度から照射対象の厚さを計算する工程と、
    
    前記厚みに基づき、X線強度を変更する制御を行う工程と、
    
    を備えるX線照射装置の制御方法
    
  • 実搭載機器の記載

    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の光学素子アセンブリと、
    
    前記ロッドの前記第2端に対向する位置にあり、前記第1波長域の光を撮像するイメージセンサと
    
    を有する、光学撮像装置.
    

Reference

[1] 特開2021-144896 東芝