面検出タリー "t-cross" の使い方

t-cross とは

  • 指定した面における 粒子のカウント を 出力するタリー.

  • 面を通過する単位面積あたりの粒子数を示す物理量が計算できる. currentflux の2つのカウント方法がある.

    • current :面を通過する総粒子数をカウント.どんな方向でも 1個の粒子は1個 としてカウント.

    • flux :面に垂直な方向への通過を1としてカウント.偏角がある場合は 1/cosθ で重み付けし、面に対して曲がった通過は薄くカウントする.

  • カウントは 単位面積あたり を出力.各面の面積で規格化.

    • (mesh=reg時) 面積を 陽に計算しなければならない (複雑形状だとモンテカルロ計算が必要).

    • (mesh=r-z,xyzなど) 自動的に計算.

通過粒子数を計算する

例えば、 何個の粒子が通ったか を測定したいとき.

おすすめ設定は下記.

  • 出力モードは "output=current"

  • 単位は "unit=1" ( 1/cm2/source )

  • meshモードに合わせて面積を指定していく.

    • "mesh=reg" ならば、area サブセクションは 1.0 固定 ( 面積で割らずに通過した粒子数を出力 )でよい.

    • "mesh=xyz, r-z etc." ならば、面積は自動計算されて単位面積当たりカウントになってしまう.ので、multiplierで各面ごとの面積をかけていく.もしくは、 pythonでポスト処理 する.

    • 例えば、 mesh=xyzなどで、面積が同じ面で検出している場合は、 "factor = 1.0/(面積)" として、factor倍してしまってもよい.

t-cross の指定例


[t-Cross]

  mesh = reg        $$ mesh = [ xyz,reg,r-z, etc.]
  reg  = 5          $$ #.of cells 
    r-from      r-to     area
    331		321	 1.00
    332		321	 1.0
    321		331	 1.0
    321		332	 1.0
    321		301	 1.0
  e-type = 2
      ne = 1
    emin = 0
    emax = 1.0e3
    unit = 1         $$ ( unit:1 => 1/cm2/source )
  output = current
  axis   = reg
  factor = 1.0
  part   = electron photon
  title  = particle crossing the surface.
  file   = tcross__example.dat
  epsout = 1